藁が出る
隠していた欠点が現れる。ぼろが出る。「しかるをさえぎって言へば言ふほど—◦出て見苦しし」〈浄・当麻中将姫〉
藁で束ねても男は男
わらで頭髪を束ねるような貧しい男でも、男には男としての値うちがある。
藁にも縋る
せっぱつまったときには、頼りにならないものでも頼りにすることのたとえ。溺 (おぼ) れる者は藁をもつかむ。「—思い」
藁の上から
《昔、出産の床にわらを敷いたところから》生まれたときから。生まれるとすぐに。「—育て上げる」
藁を焚く
1 そそのかす。たきつける。「うそをまことにとりなして、—・いたる科 (とが) により」〈浮・元禄大平記〉 2 そしる。中傷する。「孔子のやうな人柄さへ、列子、荘子は—・く」〈浮・風流源氏〉