ふじたよしなが【藤田宜永】
[1950〜2020]小説家・エッセイスト。福井の生まれ。渡仏しミステリーの翻訳を手がけた後、本格的な執筆活動に入った。エンターテインメント色の強い探偵小説・恋愛小説で若い読者層を得る。「愛の領分」で直木賞受賞。他に「野望のラビリンス」「鋼鉄の騎士」など。妻の小池真理子も直木賞作家。
ふじたりゅう【藤田流】
能の笛方の流派の一。江戸初期、尾張徳川家に仕えた藤田清兵衛重政を流祖とする。主として名古屋を中心に活動。
ふじたきねんていえん【藤田記念庭園】
青森県弘前市にある庭園。大正8年(1919)完成。弘前出身の実業家、藤田謙一によってつくられた。東北では平泉の毛越寺庭園に次ぐ広さを有する。
ふじたびじゅつかん【藤田美術館】
大阪市都島区にある美術館。実業家藤田伝三郎とその子らの収集品を中心に、昭和29年(1954)開館。茶器、絵巻、仏典などのほか、国宝の曜変天目茶碗を所蔵。
ふじたスケール【藤田スケール】
竜巻による被害の規模の尺度。建物の損壊や木々の損傷の状態により、被害が軽微なものから甚大なものになるにしたがい、F0からF6まで7等級で表される。1971年、シカゴ大学の藤田哲也が提唱。Fスケール。→改良藤田スケール [補説]藤田スケール(気象庁による)F017〜32m/s(約15秒間の平均)テレビのアンテナなどの弱い構造物が倒れる。小枝が折れ、根の浅い木が傾くことがある。非住家が壊れるかもしれない。F133〜49m/s(約10秒間の平均)屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。ビニールハウスの被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れたりする。走っている自動車が横風を受けると、道から吹き落とされる。F250〜69m/s(約7秒間の平均)住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、ねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある。F370〜92m/s(約5秒間の平均)壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車はもち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。F493〜116m/s(約4秒間の平均)住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。F5117〜142m/s(約3秒間の平均)住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。自動車、列車などがもち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。