躊躇う(ためらう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 伊助の潔癖は登勢の白い手さえ汚いと躊躇うほどであり、新婚の甘さはなかったが、いつか登勢にはほくろのない顔なぞ男の顔としてはもうつまらなかった。そして、寺田屋をいつまでもこの夫のものにしておくためなら乾いた雑巾から血を絞りだすような苦労・・・
織田作之助
「螢」
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・・・ハッと思って細川は躊躇うたが、一言も発し得ない、止まることも出来ないでそのまま先生の居間に入った。何とも知れない一種の戦慄が身うちに漲ぎって、坐った時には彼の顔は真蒼になっていた。富岡老人は床に就いていてその枕許に薬罎が置いてある。「オ・・・
国木田独歩
「富岡先生」
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