1 ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。「彼のわがままには辟易する」「毎日同じ料理ばかりで辟易する」
2 相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。
「敵一万余騎、其の勢ひに―して」〈太平記・一四〉
出典:青空文庫
・・・ていた老紳士は、一向辟易したらしい景色を現さない。鉄縁の鼻眼鏡の・・・ 芥川竜之介「西郷隆盛 」
・・・人とも少々、勘定には辟易しているらしい。 教壇の方を見ると、繩で・・・ 芥川竜之介「水の三日 」
・・・く驚く 怪まず千軍皆辟易するを 山精木魅威名を避く ・・・ 内田魯庵「八犬伝談余 」