とおやまきんしろう【遠山金四郎】
[?〜1855]江戸末期の町奉行。名は景元。左衛門尉 (さえもんのじょう) と称した。小普請・作事・勘定などの奉行を経て、江戸の町奉行となり、名奉行といわれた。桜の入れ墨のある「遠山の金さん」は、講談などでの脚色。
とおやまざくら【遠山桜】
遠方の山に咲いている桜。「春霞あやななたちそ雲のゐる—よそにても見ん」〈玉葉集・春下〉
とおやまずり【遠山摺り】
布地に遠方の山のようすを青く摺り出すこと。また、その摺り模様。「秋風にきつつ夜さむやかさぬらん—の衣かりがね」〈続千載・秋上〉
とおやまばい【遠山灰】
茶の湯で、風炉の五徳の向こうに山の形に盛った灰。一つ山・二つ山・向山 (むこうやま) の3種がある。
とおやまひらく【遠山啓】
[1909〜1979]数学者。熊本の生まれ。東京工業大教授。代数関数論の研究で知られ、数学教育を改革する「水道方式」を提唱した。著作に「数学入門」「無限と連続」など。