かがみぶとん【鏡布団】
裏布を表の方に折り返して、額縁のように縫い上げた布団。鏡の形に似ているところからいう。
かがみもじ【鏡文字】
鏡にうつったように、左右が逆になった文字。
かがみもち【鏡餅】
平たく円形に作った餅。大小2個をひと重ねにし、正月や祝いのとき、神仏に供える。おそなえ。おかがみ。《季 新年》「—暗きところに割れて坐す/三鬼」 [補説]三方の上に四方紅 (しほうべに) (または奉書紙)を敷き、その上に餅を置いて、譲葉 (ゆずりは) 、昆布 (こぶ) 、裏白 (うらじろ) 、海老、御幣 (ごへい) 、橙 (だいだい) などを飾る。四方紅:天地四方を拝して災いを払い、一年の繁栄を祈願する。譲葉:新葉が出てから古い葉が落ちるので、新旧相ゆずる(家系がつながる)という縁起を祝う。昆布:よろこぶ(喜ぶ)との語呂合わせという。裏白:長寿を祈願する、久しく栄える、裏表がないなどの意味があるとされる。海老:腰が曲がるまで長寿であることを願う。御幣:四方に大きく手を広げ、繁盛することを願うとされる。橙:実が木についたまま年を越すところから「代々」に掛けて縁起を祝う。
かがみもの【鏡物】
書名に「鏡」のつく、和文の歴史物語の総称。「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」など。鏡類。
かがみわり【鏡割(り)】
「鏡開き」に同じ。《季 新年》
かがみのかいろう【鏡の回廊】
ベルサイユ宮殿の2階にある、庭園に面した大きな回廊。長さ73メートル、幅10.5メートル、高さ12.3メートル。庭園側に17枚のアーチ型の窓があり、対向する壁面に、合計375枚の鏡で装飾された、窓と同型のアーチが連なる。17世紀後期、ルイ14世の時代に完成し、通路や待ち合わせの場所として利用された。第一次大戦後のベルサイユ条約はここで調印された。鏡の間。 [補説]ベルサイユ宮殿を模したドイツのヘレンキームゼー城にも鏡の回廊がある。