ちょうしゅうきじしんどう【長周期地震動】
地震で発生する、周期が数秒以上のゆっくりとした長い揺れ。震源から遠くまで伝わり、特に平野部で揺れる。高層ビルなどの大型構造物が共振しやすく、従来の免震構造・制震構造では十分ではない可能性が指摘されている。また、石油タンクなどでスロッシングが生じる原因となる。周期が2〜5秒のものをやや長周期地震動、数百秒以上のものを超長周期地震動という。→短周期地震動 →スロッシング →長周期地震動階級
ちょうしゅうきすいせい【長周期彗星】
周期彗星のうち、公転周期が200年以上のもの。非周期彗星を含むことが多い。発見された彗星のうち、8割以上が長周期彗星とされ、オールトの雲がその起源と考えられている。池谷関彗星、百武彗星、ヘールボップ彗星などが知られる。⇔短周期彗星。
ちょうしゅうきじしんどうかいきゅう【長周期地震動階級】
長周期地震動による揺れの大きさの指標。高層ビル内での人の体感や行動の困難さ、室内の状況や被害の程度によって4段階に区分される。 [補説]長周期地震動階級階級人の体感・行動室内の状況備考1室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。驚く人もいる。ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる。−2室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。キャスター付き什器がわずかに動く。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。−3立っていることが困難になる。キャスター付き什器が大きく動く。固定していない家具が移動することがあ;り、不安定なものは倒れることがある。間仕切壁などにひび割れ・亀裂が入ることがある。4立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。間仕切壁などにひび割れ・亀裂が多くなる。気象庁ホームページ「長周期地震動に関する観測情報」より