かんぜいけいさつ【関税警察】
密輸出入の防止、その他関税の徴収を確保するための取り締まりや調査に関して、税関長・税関職員に与えられた権限のうち、警察権に類似した作用をいう。
かんぜいじしゅけん【関税自主権】
国際法上、独立国がその主権に基づいて自主的に関税制度を定め、運営する権利。
かんぜいじょうきょひょう【関税譲許表】
GATT加盟国が関税引き下げ交渉の結果合意・調印した、特定産品に対する一定の関税率を国ごとにまとめた表。1995年以降はWTO協定に引き継がれた。
かんぜいしょうへき【関税障壁】
国内産業の保護・育成の目的で、他国商品の流入を制限するために関税を新たに設けたり、高率にしたりすること。
かんぜいせいさく【関税政策】
関税制度に関する一国の政策。関税自主権に基づき、国内産業の保護・育成、財政収入、国民生活、対外関係などを考慮して決定される。
かんぜいていりつほう【関税定率法】
関税の税率、課税標準、関税の減免、その他関税制度について定めた法律。明治44年(1911)施行。
かんぜいどうめい【関税同盟】
二つ以上の国家が同盟して、単一的な経済地域を形成して相互に関税を廃止する一方、域外諸国に対しては共通の関税を課すもの。EU(欧州連合)、CACM(中米共同市場)など。
かんぜいほう【関税法】
関税の賦課・徴収、貨物の輸出入について、税関手続きの適正な処理を図るために定めた法律。関税定率法とならんで関税制度の基本法。昭和29年(1954)施行。
かんぜいぼうえきいっぱんきょうてい【関税貿易一般協定】
⇒ガット(GATT)
かんぜいわりあてせいど【関税割当制度】
一定期間内に輸入される特定商品について、割当数量を超えるものには高税率を課す二重税率制度。