霞に千鳥
霞は春のもの、千鳥は冬のものということで、ふさわしくないこと、または、実際にはないことのたとえ。
霞を食う
《仙人は霞を食って生きているといわれるところから》浮世離れして、収入もなしに暮らすことのたとえ。
かすみあみ【霞網】
ツグミなどの小鳥猟に用いた、目に見えないような細い糸で作られた張り網。支柱を立てて張り渡し、少し離れると霞のように見える。現在は使用禁止。《季 秋》
かすみいし【霞石】
ナトリウム・アルミニウムを含む珪酸塩 (けいさんえん) 鉱物の一。無色、白色または灰色の短柱状結晶。六方晶系。酸に浸すと曇りを生じることからの名。日本列島には稀にしか見られず、アルカリ岩に特有の鉱物。ネフェリン。
かすみいろ【霞色】
ほんのり紫がかった薄い灰色。
かすみぐみ【霞組】
障子・格子の組み方の一。横桟を互い違いに組んで、霞がたなびいたような形にしたもの。
かすみけい【霞罫】
印刷で、線の長辺に対し直角または傾斜した多数の細かい線が平行状に並んだ罫線。や。
かすみざくら【霞桜】
ヤマザクラの一種。山地に自生。葉や花柄に毛がある。4、5月ごろ、若葉と同時に、紅を帯びた白色の5弁花が咲く。けやまざくら。
かすみさんしょううお【霞山椒魚】
サンショウウオ科の両生類。体長11センチくらい。背面は滑らかで灰褐色、尾の中央に黄色のすじがあり、全身に小斑紋がある。本州中部以西・四国・九州の丘陵地に分布。1〜3月に止水中に産卵する。
かすみそう【霞草】
1 ナデシコ科の多年草。高さ約50センチ。葉は線形。細かく分かれた枝の先に白い小花をつけ、霞がかかったように見える。コーカサス原産。切り花にする。むれなでしこ。《季 春》 2 ホトケノザの別名。