うつぼかずら【靫葛】
ウツボカズラ科の食虫植物。蔓性 (つるせい) の多年草。葉は長さ10〜15センチで、裏面に褐色の毛があり、先が円筒形の袋となっていて虫を捕らえる。雌雄異株。枝の先に黒紫色の花を総状に密生する。同科には約80種あり、中国・インドシナ・マレーシアからオーストラリアにかけて分布。日本では温室で栽培。
うつぼがわら【靫瓦】
屋根の谷または本瓦葺 (ぶ) きに用いる瓦。両端が翼をもつ「凵」の形をなすが、中央がやや湾曲している。
うつぼぐさ【靫草】
シソ科の多年草。山野に生え、高さ10〜30センチ。茎は四角柱。全体に白い毛がある。夏、紫色の唇形の花が集まった穂を出す。花穂は夏に枯れて黒くなり、これを漢方で夏枯草 (かごそう) といい、利尿薬にする。うるき。《季 夏》