あずかりきん【預(か)り金】
1 預かった金。預け金を受託者の側からいう。 2 《「借りる」ことを「預かる」というところから》借金。江戸では金本位なので「あずかりきん」、上方では銀本位なので「あずかりぎん(預かり銀)」といった。「講中の—も晦日 (みそか) にゃあ揃 (そろ) へて」〈人・辰巳園・初〉
あずかりきんはらいもどしせいど【預(か)り金払(い)戻し制度】
→デポジット方式
あずかりしさん【預(か)り資産】
証券会社などの金融機関が顧客から預託を受けた、株式・債券・投資信託・現金などの資産のこと。または、そうした資産の評価額。預かり資産の総額は、その金融機関の顧客の規模を示す指標として見ることができる。
あずかりしょ【預(か)り所】
《「あずかりじょ」とも》 1 委託に応じて物品などを預かる所。「手荷物—」 2 「あずかりどころ1」に同じ。 3 「預地 (あずかりち) 」に同じ。
あずかりしょう【預(か)り証】
金品などを預かったという証拠として渡す書き付け。預かり書。
あずかりしょうけん【預(か)り証券】
倉庫業者が貨物寄託者の請求により、貨物保管の証として、質入れ証券とともに貨物寄託者に渡す証券。預かり手形。
あずかりしょうもん【預(か)り証文】
金品を預かった証拠に渡す文書。
あずかりち【預地】
江戸時代、諸藩や名主などが管理を委託された幕府直轄地。預かり所。あずけち。
あずかりてがた【預(か)り手形】
1 「預かり証券」に同じ。 2 江戸時代、両替商が預金者に対して発行した手形。
あずかりどころ【預所】
1 平安末期以後の荘園制で、荘官 (しょうかん) の一。領主に代わって下司 (げし) ・公文 (くもん) などの下級荘官を指揮し、年貢徴集や荘地の管理などにあたった職。上司 (じょうし) 。あずかりしょ。 2 「預かり地」に同じ。