顔ばせ(かおばせ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・、そのわれわれの座席の前に補助椅子の観客がいっぱい並んで、その中には平気で帽子をかぶって見物している四十格好の無分別男がいたりしたので、自分の席からは舞台の右半がたいてい見えず、肝心の水谷八重子の月の顔ばせもしばしばその前方の心なき帽子の雲・・・
寺田寅彦
「自由画稿」
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・・・そして顔の血潮をぬぐって見ると頬は紅を帯びて世にも美しい顔ばせに見えた。王の血がフンドの指の間を伝い上って彼の傷へ届いたと思うと、傷は見るまに癒合して包帯しなくてもよいくらいになった。……王の遺骸はそれから後もさまざまの奇蹟を現わすのであっ・・・
寺田寅彦
「春寒」
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