かのこなしじ【鹿の子梨子地】
蒔絵 (まきえ) の技法の一。梨子地の中に平目粉 (ひらめふん) をまいて研ぎ出したもの。
かのこぬい【鹿の子繍】
刺繍 (ししゅう) で、鹿の子絞りのような模様をみせる方法。絞り縫い。
かのこまだら【鹿の子斑】
鹿の毛並みにみられる白い斑点。ある地色に、白い斑点のある模様。
かのこめゆい【鹿の子目結い】
「鹿の子絞り」に同じ。
かのこもち【鹿の子餅】
餅菓子の一。餅や求肥 (ぎゅうひ) などを包んだ赤小豆 (あかあずき) のさらし餡 (あん) の上に、蜜煮した小豆粒をつけたもの。江戸時代から知られ、関西では小倉野 (おぐらの) ともいう。隠元豆を用いるものは京鹿の子とよぶ。 [補説]書名別項。→鹿の子餅
かのこもん【鹿の子紋】
鹿の子絞りの模様。
かのこゆい【鹿の子結い】
1 「鹿の子絞り」に同じ。 2 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。 3 近世、上方で2の仕事をするかたわら売色した女子。「牙儈 (すあひ) 女、—、舞子、比丘尼」〈浮・禁短気・三〉
かのこゆり【鹿の子百合】
ユリ科の多年草。崖地に生え、高さ1〜1.5メートル。葉は細長い楕円形。夏、白や桃色の花を下向きにつけ、内面には紅色の斑点がある。観賞用に栽培。たきゆり。おきなゆり。《季 夏》