おさめがお【納め顔】
平然と落ち着き払った顔つき。とりすました顔つき。「お中がくはへきせるで—」〈浮・仲人気質〉
おさめざらい【納め浚い】
唄・踊りなどの芸事で、その年最後のおさらい。また、その会。
おさめそうば【納め相場】
年末最終の相場。
おさめてぬぐい【納め手拭い】
神社や寺に奉納した手拭い。願主の名前や紋などを入れて御手洗 (みたらし) のところなどにつるしておく。
おさめどの【納め殿】
宮中や貴族の邸宅で、貴重品・衣服・調度などを納めておく所。
おさめふだ【納め札】
1 年末にその年に受けたお札を社寺に納めること。《季 冬》 2 ⇒のうさつ(納札) 3 江戸幕府の金蔵に納めた金、または米蔵に納めた米に対して、金奉行・蔵奉行が発行した受領書。
おさめもの【納め物】
1 上納する物品。年貢など。 2 社寺に奉納する物。
おさめやど【納め宿】
江戸時代、江戸・大坂へ回漕されてきた年貢米の御蔵納入や払い米の仲介を請け負った業者。株仲間を組織して冥加金を幕府に納め、手数料を支給された。元来は、年貢米を回漕してきた百姓が、水揚げから御蔵納入までの間、滞在した指定の旅宿。大坂では蔵宿とも呼んだ。
おさめのしき【納めの式】
火葬場の炉前でする法要。棺と仮祭壇を置いて読経や焼香などを行う。