笠に着る
権勢のある後援者などを頼みにしたり、自分に保障されている地位を利用したりしていばる。また、自分の施した恩徳をいいことにして勝手なことをする。「権力を—◦着る」 [補説]「嵩 (かさ) に懸かる」との混同で、「嵩に着る」と書くのは誤り。
嵩から出る
威圧的な態度で、相手をのんでかかる。高飛車に出る。「其の身の誤り人に言はせぬ前置きに、—◦出ることばなり」〈浄・五枚羽子板〉
嵩に懸かる
1 優勢に乗じて攻めかかる。「—・って攻撃する」 2 優位の地位・立場をいいことにして相手を威圧する。「—・って命令する」 [補説]「笠に着る」との混同で、「笠に懸かる」と書くのは誤り。
嵩に回る
相手を圧倒する形勢となる。
瘡を掻く
皮膚病にかかる。特に、梅毒にかかる。「業平 (なりひら) の—・かぬも不思議なり」〈柳多留・四〉