こようほけんほう【雇用保険法】
雇用保険について定めた法律。労働者が失業した場合に支給される失業給付のほか、雇用の安定と就職の促進を図るために、教育訓練給付、雇用継続給付などについて定める。雇用継続給付には、高年齢雇用継続給付・育児休業給付・介護休業給付がある。昭和22年(1947)制定の失業保険法に代わり、昭和49年(1974)制定、翌年施行。→失業保険
こようとうけい【雇用統計/雇傭統計】
一国内のある時点における、労働者数や失業率についての統計。 [補説]経済界では特に、毎月発表されるアメリカの雇用統計が重視される。このうち非農業部門就業者数と失業率が最も注目され、同国の景気の実態を示し、政策の先行きを予想する材料となる。
こようしゃ【雇用者】
1 労働者を雇っている個人や企業などの組織。使用者2のこと。雇用主。 2 企業・団体・個人事業主などに雇われている人。被雇用者。被用者。 [補説]労働統計では、2は就業者の一部に分類され、会社・団体・官公庁または自営業主や個人の家庭に雇われて給料・賃金を得ている者をいい、会社や団体の役員も雇用者に含まれる。
こようぬし【雇用主】
⇒使用者2
こようほけんりょう【雇用保険料】
雇用保険事業に要する費用にあてるために政府が徴収する保険料。事業主と労働者の双方で負担する。労働者の負担分は、事業主が徴収し、労災保険料と合わせて、労働保険料として納付する。
こようじんいんはんだんしすう【雇用人員判断指数】
企業の雇用人員の過不足を示す数値。日銀短観で、雇用人員が「過剰」と答えた企業の割合から「不足」とした企業の割合を差し引いたもの。雇用人員判断DI。
こようじんいんはんだんディーアイ【雇用人員判断DI】
《DIはディフュージョンインデックスの略》⇒雇用人員判断指数
こようそうしゅつききん【雇用創出基金】
失業者の雇用の確保や、成長が期待される分野での雇用の促進を目的とする基金。国からの交付金により都道府県に造成される。2008年のリーマンショック等に端を発する景気後退で雇用情勢が悪化した際に創設され、東日本大震災後の雇用対策にも用いられた。