たいしんししん【耐震指針】
1 建築物などの地震に対する安全性に関する基本的な方針。 2 《「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の略称》発電用軽水型原子炉の安全審査において耐震設計の妥当性を判断する基礎となるもの。原子力委員会が昭和53年(1978)に策定、平成18年(2006)に原子力安全委員会(現原子力規制委員会)が全面改定。これに基づいて既設の原子力発電所に対する耐震安全性確認が行われたが、平成23年(2011)の東日本大震災では国内観測史上最大規模の地震および津波により、福島第一原発で放射性物質が漏出する重大事故が発生する事態となった。
たいしんバックチェック【耐震バックチェック】
原子力事業者が原子力施設の耐震性を再評価する作業。原子力安全委員会(現原子力規制委員会)が定めた「発電用原子力施設に関する耐震設計審査指針」を適用して行われる。
たいしんしんだん【耐震診断】
建物の地震に対する安全性を評価すること。建築士などの専門家が壁の強さ・配置、接合部の状態、劣化の状況などを調査し、改修の要否を判定する。
たいしんへき【耐震壁】
「耐力壁」に同じ。建築基準法では耐力壁、鉄筋コンクリートの構造計算においては耐震壁の語が用いられる。