日の当たる場所
表立って華やかな、恵まれた地位や境遇のたとえ。
日の入る国
日の没する所の国。日本から中国を呼んだ称。→日 (ひ) 没する処 (ところ) 「住吉の三津に舟乗り直渡 (ただわた) り—に遣 (つか) はさる我が背の君を」〈万・四二四五〉
日は夜を知らず月は昼を知らず
《「淮南子 (えなんじ) 」繆称訓から》太陽も月もともに明るく天空を照らすが、それぞれ昼と夜と別の世界のものなので、どちらかがもう一方を兼ねることは不可能である。両方を兼ねることはできないというたとえ。
日没する処
日の沈む国。日本の西にある国の意で、中国をさす。推古天皇15年(607)遣隋使小野妹子の携えた国書にある「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや」による。
日を改める
ほかの日にする。「また—・めて話し合おう」
日を追って
日がたつにつれて。日ましに。日に日に。「—回復に向かう」
日を同じくして論ぜず
《「史記」游侠伝から》両者の間に大きな差異があって、一緒には論じられない。比べものにならない。同日の論ではない。
火危うし
昔、宮中などで、夜番の役人が見回りのときに発した言葉。「火の用心」の意。「あやしき男 (をのこ) どもの声して、—など言ふも」〈源・浮舟〉
火が付く
1 燃えはじめる。引火する。 2 ある事がもととなって、騒ぎ・事件などがもちあがる。「怒りに—・く」「紛争に—・く」 3 影響が身に及んでほうっておけない状態になる。「足もとに—・く」 4 勢いが出る。また、感情や情熱が高まる。「打線に—・く」「闘志に—・く」
火が降る
非常に貧乏であるさまのたとえ。「内証は提灯程な—・って」〈浮・一代男・三〉