ウランけいれつ【ウラン系列】
ウラン238からラジウム226を経て鉛206に至る天然放射性核種の崩壊系列。質量数がすべて4n+2(nは整数)で表される。ウラン‐ラジウム系列。
ウランなまりほう【ウラン鉛法】
《uranium-lead method》放射年代測定の一。ウランの放射性同位体が、崩壊によって鉛の同位元素に変わることを利用する。ウラン238、ウラン235の半減期はそれぞれ約45億年、約7億年であるため、地球の年齢相当の古い地質時代の年代測定に用いられる。ウラン鉛年代測定法。U-Pb法。
ウランのうしゅく【ウラン濃縮】
天然ウラン中のウラン235の割合を人工的に大きくし、核分裂しやすい濃縮ウランを作ること。方法には、ガス拡散法・ガス遠心分離法などがある。
ウランばくだん【ウラン爆弾】
1 ウラン235を使用した初期の原子爆弾。 2 まわりをウラン238で包んだ水素爆弾。多量の放射能を放出する。超ウラン爆弾。
ウランプルトニウムこんごうさんかぶつねんりょう【ウランプルトニウム混合酸化物燃料】
⇒MOX燃料
ウランラジウムけいれつ【ウランラジウム系列】
⇒ウラン系列
ウランガラス
《uranium glass》微量のウラン化合物を着色剤として使用したガラス。紫外線を当てると黄や緑などの蛍光色を発する。ウランの含有率は極めて低く、人体には影響を及ぼさない。1830年代にチェコのボヘミア地方で発明され、欧州や米国などで食器・花器・置物・アクセサリーなどさまざまなガラス製品が製造されたが、1940年代にウランが原子力エネルギーの主要な資源として利用されるようになって以降、ほとんど生産されなくなった。日本でも1920〜1930年代にかけて製造されていた。
ウランせいこう【ウラン精鉱】
ウラン鉱石を精錬して得られる、不純物の多いウランの粉末。原子力産業の分野ではイエローケーキと呼ばれることが多い。
ウランてんかん【ウラン転換】
天然ウランを精錬したイエローケーキを弗素 (ふっそ) または弗化水素と反応させて六弗化ウランを作ること。ガス状の六弗化ウランはガス拡散法やガス遠心分離法を経て濃縮ウランになる。
ウランかこうしせつ【ウラン加工施設】
核燃料サイクルにおいて、濃縮ウランの再転換や燃料の加工成型などを行う施設の総称。ウラン濃縮工場で濃縮された六弗化ウランを二酸化ウランに再転換する再転換工場や、二酸化ウランやMOXの粉末を焼き固め、被覆管に封入して燃料棒とし、燃料集合体に組み立てる成型加工工場などがある。