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・・・気取った形容を用いれば、梅花書屋の窓を覗いて見ても、氏の唐人は気楽そうに、林処士の詩なぞは謡っていない。しみじみと独り炉に向って、Rvons……le feu s'allume とか何とか考えていそうに見えるのである。 序ながら書き加える・・・
芥川竜之介
「小杉未醒氏」
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・・・いわゆる多で、新思想を導いた蘭学者にせよ、局面打破を事とした勤王攘夷の処士にせよ、時の権力からいえば謀叛人であった。彼らが千荊万棘を蹈えた艱難辛苦――中々一朝一夕に説き尽せるものではない。明治の今日に生を享くる我らは維新の志士の苦心を十分に・・・
徳冨蘆花
「謀叛論(草稿)」