つとめぎ【勤め気】
1 自分のつとめを果たそうとする気持ち。また、他人に何かしてやりたいと思う気持ち。「菊治にたいして、よほど—がうせたとみえる」〈康成・千羽鶴〉 2 遊女・芸者などが客に対してもつ職業的、形式的なサービス精神。通り一遍の情。「勤 (つとめ) は勤、—を放れて真に惚れ抜いた」〈人・恩愛二葉草・二〉
つとめぐち【勤め口】
勤務して給与をもらうところ。勤め先。「よい—を探す」
つとめこ【勤め子】
《「つとめご」とも》親方持ちで、色を売る歌舞伎若衆。独立して営業する歌舞伎子 (かぶきこ) に対していう。「一度に肌着も十の数をこしらゆる事、今の世の—のせぬ事なり」〈浮・男色大鑑・八〉
つとめさき【勤め先】
勤務しているところ。勤務先。「—に電話をする」
つとめにん【勤め人】
官公庁・会社などに勤務している人。サラリーマン。
つとめぼうこう【勤め奉公】
1 店員・女中などとして他家に勤め、働くこと。 2 芸妓・遊女などとして働くこと。
つとめむき【勤め向き】
勤務に関すること。勤務上のこと。また、勤めている所。勤務先。「—の不平などまで家内へ帰って当りちらされる」〈一葉・十三夜〉