・・・これは日本の政府が自分自身の組織の中に、あいまいな条件におかれている多くの政治家をもっているために、戦争の責任者の究明をごく申訳け的に行っている事情に呼応するものです。 雑誌編集者も作家自身も、戦争協力に対する責任の追求が、政府のがわか・・・ 宮本百合子 「一九四七・八年の文壇」
・・・の呼び声に呼応してさかんにこだました。 その時分、私の書いた「一連の非プロレタリア的作品」という作品批評と感想とをとりまぜた論文めいたものが、その「やっつけ主義」批評ののろうべき見本であるかのように、紙つぶてをなげつけられた。 今、・・・ 宮本百合子 「近頃の感想」
・・・ 二つの論文が、永遠の青春とか変貌とかいう用語や非難しようとする対象に於てまで完全に呼応した一致を保って批評の科学性を否定しているところは、読者に何を暗示するであろうか? もし、両者の間に些かの相違を見出そうとするならば、小林氏が「・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
出典:青空文庫