善知鳥(うとう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・むかいに来た親は、善知鳥、うとうと、なきながら子をくわえて皈って行く。片翼になって大道に倒れた裸の浜猫を、ぼての魚屋が拾ってくれ、いまは三河島辺で、そのばさら屋の阿媽だ、と煮こごりの、とけ出したような、みじめな身の上話を茶の伽にしながら――・・・
泉鏡花
「開扉一妖帖」
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・・・安方町に善知鳥のむかしを忍び、外の浜に南兵衛のおもかげを思う。浅虫というところまで村々皆磯辺にて、松風の音、岸波の響のみなり。海の中に「ついたて」めきたる巌あり、その外しるすべきことなし。小湊にてやどりぬ。このあたりあさのとりいれにて、いそ・・・
幸田露伴
「突貫紀行」
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