噎せる/咽せる(むせる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・いったいに、この季節には、べとべと、噎せるほどの体臭がある。 汽車の中の笠井さんは、へんに悲しかった。われに救いあれ。みじんも冗談でなく、そんな大袈裟な言葉を仰向いてこっそり呟いた程である。懐中には、五十円と少し在った。「アンドレア・・・
太宰治
「八十八夜」
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・・・今のように特別に暑くなった時でなくても、執務時間がやや進んでから、便所に行った帰りに、廊下から這入ると、悪い烟草の匂と汗の香とで噎せるような心持がする。それでも冬になって、煖炉を焚いて、戸を締め切っている時よりは、夏のこの頃が迥かにましであ・・・
森鴎外
「あそび」
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