てんもくざけ【天目酒】
天目茶碗で飲む酒。茶碗酒。「五斗味噌肴 (さかな) に—」〈浄・歌軍法〉
てんもくざや【天目鞘】
槍 (やり) の鞘 (さや) で、天目茶碗をふせたような形をしたもの。
てんもくだい【天目台】
天目茶碗をのせる台。茶碗とともに中国から渡来したのが始まり。
てんもくだて【天目点て】
天目茶碗で茶をたてること。また、その方式。身分の高い人に対して行う。
てんもくぢゃわん【天目茶碗】
抹茶茶碗の一。擂鉢 (すりばち) 状で口縁はわずかにくびれ、高台 (こうだい) は低く小さい。鎌倉時代に中国浙江 (せっこう) 省の天目山の寺院で学んだ留学僧が持ち帰ったところからの名。建盞 (けんさん) を頂点として古くから珍重され、日本でも瀬戸などで写しが作られた。天目。
てんもくのみ【天目飲み】
天目茶碗で酒をのむこと。「—に思ひ出申して」〈浮・五人女・一〉