影が薄い
1 元気がないようすである。命が短いように見える。 2 その存在が目だたない。印象が弱い。「会社では—・い存在だ」
影が射す
1 姿や影法師がちらっと見える。また、そこに現れる。「うわさをすれば—・す」 2 よくないことなどが起こりそうな気配がする。物事の先行が怪しくなる。「戦争の—・す」
影の形に従うが如し
「影の形に添うよう」に同じ。
影の形に添うよう
影が必ず物に添うように、いつも連れ添って離れないこと。影と添う。影身に添う。影の形に随 (したが) うが如 (ごと) し。
影踏むばかり
影を踏んでしまいそうなほど、きわめて近いことをたとえて言う。
影も形もない
全く跡をとどめない。跡形もない。「古い家並みは取り壊されて—・い」
影を搏つ
《「管子」兵法から》物の影を打つ意で、手ごたえのないこと、また、できないことのたとえ。
影を畏れ迹を悪む
《影から逃れようとして走りつづけたり、足跡をつけまいとして足を上げ下げしつづけたりしていた人が、ついに死んでしまったという「荘子」漁父の故事から》自分で悩みごとを作り、心の平静を得られないことのたとえ。
影を落とす
1 光がさす。「夕日が—・している」 2 光のくる向きと反対側に影を映す。「湖面に雲が—・す」 3 影響を与える。「後世の芸術作品に—・す」「つらい体験が心に—・す」
影を潜める
表だったところから姿を隠す。表面に出なくなる。「露骨な客引きは—・めた」