・・・ 新日本文学会の東京支部は、「東京の一日」というルポルタージュ文学を動員しました。ここへは非常に広汎な作家が参加し、一冊の本としてまとめられました。その成果についても、いずれまじめな文学的検討がされるでしょう。また、新日本文学作品コ・・・ 宮本百合子 「一九四六年の文壇」
・・・戦争の苦しかった日々、わたしたちは日本でこれらのMRA支部員のどんな活動にもふれ合うことが出来なかった。丁度首相になるときから、クリスチャンであることが人民にひろく知らされた片山哲氏について、戦争中人民は彼についてクの字さえ知っていなかった・・・ 宮本百合子 「それらの国々でも」
・・・ 外国支部の指導において国際局は、プロレタリア作家乃至その団体の右傾的偏向に対しても、左傾的偏向に対してもいわゆる二つの戦線において決死的な闘争を行った。この事は独逸支部のような威力ある支部の仕事においてすら、多くの過誤から免れしめるこ・・・ 宮本百合子 「ニッポン三週間」
・・・近隣の三部落も全農支部を組織して勇敢に闘争している。中でもこの部落は四・一六と二・一六とに犠牲者を出した。組合員は地主との闘争の焦点をハッキリ土地問題において勇敢にやっているのだ。部落の小作料はもう五年間も未納だ。 × この一見・・・ 宮本百合子 「飛行機の下の村」
各地方支部婦人同盟員及び婦人サークル員諸君! いよいよもう数日でメーデーだ。私達はこの日が労働者農民一切の勤労者にとって、どんな意義をもった日であるかはいろいろな機会に学んで来ている。だがしかし、今年のメーデーは特に労・・・ 宮本百合子 「メーデーに備えろ」
十一月一日から三日の間、新日本文学会の第三回大会がもたれた。こんどの大会は、各専門部会の報告、中央委員会報告、各地方支部、文学サークル協議会の報告で、充実したプログラムであった。第一回、第二回と大会をもってきて、去年から今・・・ 宮本百合子 「両輪」
出典:青空文庫