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・・・また、学事会なるものが、かく文事の一方について全権を有するその代りには、これをして断じて政事に関するを得せしめず、如何なる場合においても、学校教育の事務に関する者をして、かねて政事の権をとらしむるが如きは、ほとんどこれを禁制として、政権より・・・
福沢諭吉
「学問の独立」
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・・・事緒紛紜、物論喋々、また文事をかえりみるに遑あらず。ああ、これ、革命の世に遁るべからざるの事変なるべきのみ。 この際にあたりて、ひとり我が義塾同社の士、固く旧物を守りて志業を変ぜず、その好むところの書を読み、その尊ぶところの道を修め、日・・・
福沢諭吉
「中元祝酒の記」