こんぽんあく【根本悪】
《(ドイツ)radikales Böse》カントの用語。自己愛(ナルシシズム)の衝動に従おうとする生まれつきの傾向。一切の悪への性癖の根源をなすもので、道徳法則による善の原理によってこの悪の原理を克服しようとする戦いが宗教の立場とされる。
こんぽんぎ【根本義】
根本の意義。原理。「人生の—を悟る」
こんぽんきはん【根本規範】
《(ドイツ)Grundnorm》法規範の妥当性の根拠をより上位の法規範に求めるとき、究極的な前提としてその存在が想定される規範。ケルゼンの唱えた純粋法学上の基本的概念。
こんぽんしだし【根本仕出し】
新発明や新趣向の創始者。「これこそうまい看板の、—御奈良茶」〈浄・大織冠〉
こんぽんしりょう【根本史料】
歴史研究の根拠となる確実な材料。文書・遺物・記録など。
こんぽんてき【根本的】
[形動]物事が成り立っているおおもとに関するさま。基本的であるさま。「—な誤り」
こんぽんぶっきょう【根本仏教】
1 釈迦 (しゃか) 在世時代の仏教。 2 釈迦およびその直弟子の仏教。原始仏教。
こんぽんしゅぎ【根本主義】
⇒原理主義1
こんぽんしゅぎしゃ【根本主義者】
聖書の無謬性を信じ、キリストの処女降誕・贖罪・復活・奇跡などを信仰の根本教義として主張するプロテスタント教徒。ファンダメンタリスト。原理主義者。→原理主義1