もりせんぞう【森銑三】
[1895〜1985]書誌学者。愛知の生まれ。東京帝大史料編纂所勤務。近世・近代の人物の伝記や書誌を研究、多くの埋もれた人物を発掘したことで知られる。著作に「渡辺崋山」「おらんだ正月」「西鶴と西鶴本」など。
もりそういち【森荘已池】
[1907〜1999]小説家・詩人。岩手の生まれ。本名、佐一 (さいち) 。農民詩が高く評価され、宮沢賢治との親交でも知られる。特に賢治の没後は作品の紹介に尽力した。清潔な作風で東北を舞台にした作品を執筆。「山畠 (やまばたけ) 」「蛾と笹舟」で直木賞受賞。他に「店頭 (みせさき) 」「氷柱 (つらら) 」、詩集「山村食料記録」など。
もりそせん【森狙仙】
[1747〜1821]江戸後期の画家。名は守象。狙仙は号で、初め祖仙。大坂を中心に活躍。円山応挙の影響を受け、写実的画風を確立。動物画、特に猿の図を多く描いた。
もりまさあき【森祇晶】
[1937〜 ]プロ野球選手・監督。岐阜の生まれ。昭和30年(1955)巨人に入団。捕手として活躍し、9年連続日本一に貢献した。のち西武の監督となり、頭脳野球で8度のリーグ優勝、6度の日本一を達成、名将と評された。
もりまり【森茉莉】
[1903〜1987]小説家・随筆家。東京の生まれ。森鴎外の長女。鴎外の思い出をつづった「父の帽子」で日本エッセイストクラブ賞を受賞。他に小説「恋人たちの森」「甘い蜜 (みつ) の部屋」、随筆「靴の音」「贅沢 (ぜいたく) 貧乏」など。
もりみつこ【森光子】
[1920〜2012]女優。京都の生まれ。本名、村上美津。はじめ子役として映画に出演、昭和36年(1961)舞台「放浪記」の主人公林芙美子を演じて話題となる。以降、舞台のほかテレビドラマや映画などでも幅広く活躍。平成17年(2005)文化勲章、平成21年(2009)国民栄誉賞受賞。
もりよしろう【森喜朗】
[1937〜 ]政治家。石川の生まれ。昭和44年(1969)衆議院議員に初当選。文相・通産相・建設相などを歴任。平成12年(2000)小渕首相の急病により、全閣僚を留任させて後継首相に就任。問題発言などが相次ぎ、翌年、支持率急落を受けて辞任。→小泉純一郎
もりらんまる【森蘭丸】
[1565〜1582]安土桃山時代の武士。美濃の人。織田信長に小姓として仕え、本能寺の変で信長とともに戦死。
もりれいこ【森礼子】
[1928〜2014]小説家・劇作家。福岡の生まれ。本姓、川田。新劇やテレビの脚本でも活躍。「モッキングバードのいる町」で芥川賞受賞。他に小説「三彩の女」「神女 (かみんちゅ) 」、戯曲「海辺の伝説」など。
もりつよし【森毅】
[1928〜2010]数学者。東京の生まれ。解析学を専門とし、京都大学教授などを務めるかたわら、教育問題や歌舞伎などの芸能・文化に関する評論家としても活躍した。