しゃれおんな【洒落女/白女】
1 おしゃれに凝る女性。しゃれた身なりをする女性。 2 江戸時代、風呂屋などにいて、客を取った私娼。湯女 (ゆな) の類。「柴屋町より—呼び寄せ」〈浮・永代蔵・二〉
しゃれっけ【洒落っ気】
1 服装などでおしゃれをしようという気持ち。「年ごろなのに—のない娘」 2 気のきいた言動で、周囲の人を驚かせたり笑わせたりしようという気持ち。「—たっぷりの人」
しゃれふう【洒落風】
松尾芭蕉の没後、江戸を中心に榎本其角 (えのもときかく) が始めた俳諧の流派。都会趣味で、しゃれ・奇抜・機知を主とする俳風。→化鳥 (けちょう) 風
しゃれぼん【洒落本】
江戸中期から後期にかけて、主として江戸で流行した遊里文学。通・うがちを主題に、遊里の内部や遊女・遊客の言動を、会話を主にして写実的に描いたもの。寛政の改革で、風俗壊乱を理由に一時禁止された。ふつう、書型は半紙四つ折りの小形本。山東京伝の「通言総籬 (つうげんそうまがき) 」「傾城買四十八手」などが代表作。蒟蒻本 (こんにゃくぼん) 。小本 (こほん) 。
しゃれもの【洒落者】
1 服装・動作・言語などが洗練されている人。粋人。 2 気のきいた服装や化粧をする人。おしゃれに凝る人。 3 こっけいな言動で人を笑わせる人。