げんじのま【源氏の間】
滋賀県大津市の石山寺にあって、紫式部が源氏物語を執筆したと伝えられる部屋。
げんじのみや【源氏の宮】
狭衣 (さごろも) 物語の登場人物。先帝の皇女。いとこの狭衣大将や春宮 (とうぐう) (後一条院)に愛されるが、神託によって斎院となる。
げんじはちりょうのよろい【源氏八領の鎧】
清和源氏の宗家に代々伝えられたという8種の鎧。薄金 (うすがね) ・源太産衣 (げんたのうぶぎぬ) ・沢瀉 (おもだか) ・楯無 (たてなし) ・膝丸 (ひざまる) ・八竜 (はちりょう) ・月数 (つきかず) ・日数 (ひかず) の総称。保元物語・平治物語に記述があるが、現存しない。
げんじぶし【源氏節】
明治時代に流行した邦楽の一。幕末ごろ、岡本美根太夫が説経祭文に新内節を取り入れて創始。操り人形や女芝居を加えて興行し、名古屋を中心に人気を博した。説経源氏節。
げんじべい【源氏塀】
数寄屋などに使う塀の一。焼杉などを柱として、腰長押 (こしなげし) と地長押との間は簓子 (ささらこ) 板や羽目板とし、腰長押と笠木との間にたすきを設ける。
げんじぼし【源氏星】
《青白く見えるところから》「リゲル」の和名。→平家星
げんじぼたる【源氏蛍】
ホタル科の昆虫。体長約1.5センチで日本産最大。体は黒く、胸部は赤橙 (せきとう) 色で黒い十字紋がある。腹端に発光器をもち、夜強く光る。幼虫は清流にすみカワニナなどを食う。本州・四国・九州に分布。おおぼたる。《季 夏》
げんじまき【源氏巻(き)】
棹物 (さおもの) 菓子の一。小口切りにしたときに紅白の渦巻き模様が出るようになっているもの。
げんじまど【源氏窓】
⇒火灯窓 (かとうまど)
げんじまめ【源氏豆】
いった大豆に砂糖を衣がけして、紅白2色にした豆菓子。源平豆。蓬莱豆 (ほうらいまめ) 。