すずろありき【漫ろ歩き】
とりとめなく歩きまわること。そぞろあるき。「はし鷹の—にあらばこそかりとも人の思ひなされめ」〈清正集〉
すずろごころ【漫ろ心】
そわそわと落ち着かない心。浮ついた心。「いとよしなかりける—にても、ことのほかにたがひぬるありさまなりかし」〈更級〉
すずろごと【漫ろ言】
つまらない言葉。とりとめもない話。「対 (むか) へ据ゑて、—をさへ言はせまほしうし給ふを」〈源・柏木〉
すずろごと【漫ろ事】
つまらないこと。とりとめもない事柄。「頼もしげなる御中に、などかう—を思ひ言ふらむと」〈源・竹河〉
すずろものがたり【漫ろ物語】
とりとめもない話をすること。また、その話。よもやま話。雑談。「侍ども集まりて、—しけるに」〈著聞集・一六〉