つくしそうりょう【筑紫総領】
律令制以前、九州地方を管轄した官。のちの大宰帥 (だざいのそち) にあたる。
つくしたんだい【筑紫探題】
⇒九州探題
つくしのうみ【筑紫の海】
有明海の異称。
つくしのおく【筑紫奥】
狂言。道連れになった筑紫の奥の百姓と丹波の百姓とが、一緒に都の領主に年貢を納め、作っている田の分だけ笑えと命令され、笑ってお酒を頂く。
つくしのしま【筑紫の島】
九州の古称。「天地 (あめつち) の神を祈りてさつ矢貫 (ぬ) き—をさして行く我は」〈万・四三七四〉
つくしびわ【筑紫琵琶】
⇒筑前琵琶 (ちくぜんびわ)
つくしぶね【筑紫船】
筑紫地方へ往来する船。筑紫地方で使われた船。「—いまだも来ねばあらかじめ荒ぶる君を見るが悲しさ」〈万・五五六〉
つくしへいや【筑紫平野】
福岡・佐賀の両県にまたがり、有明海に面する筑後 (ちくご) 川流域の平野。米作地帯。福岡県側を筑後平野、佐賀県側を佐賀平野ともいう。
つくしりゅう【筑紫流】
箏曲 (そうきょく) の流派の一。室町末期に九州久留米の善導寺の僧であった賢順が創始。主として佐賀藩に伝承され、江戸時代以後の俗箏の母体となった。現在は廃絶に近い。筑紫流箏曲。筑紫箏 (つくしごと) 。
つくしさんち【筑紫山地】
《「ちくしさんち」とも》九州北部をほぼ北東から南西に走る山地。福岡・佐賀・長崎の3県にまたがる。平均標高400〜900メートルで、最高峰は福岡県・佐賀県境の背振 (せふり) 山。地体構造上、西南日本内帯に属する。中国山地の延長上にあり、断層によって多くの山塊に分断されている。