舞(い)狂う(まいくるう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 毎夜、毎夜、万朶の花のごとく、ひらひら私の眉間のあたりで舞い狂う、あの無量無数の言葉の洪水が、今宵は、また、なんとしたことか、雪のまったく降りやんでしまった空のように、ただ、からっとしていて、私ひとりのこされ、いっそ石になりたいくらい・・・
太宰治
「めくら草紙」
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・・・ いかなる詩聖の言葉のかげにも又いかばかり偉大な音楽家の韻律のかげにもたとえ表面は舞い狂う――笑いさざめく華かさがあってもその見えない影にひそむ尊い悲しみが人の心を動かすものであろう。 悲しみと云っても只涙をこぼすばかりの悲しみでは・・・
宮本百合子
「千世子(二)」
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