ちゃやあそび【茶屋遊び】
料亭・遊郭などで、芸者・遊女を相手に、酒を飲んで遊ぶこと。「遂ぞ—をするとか云うような事は決してない」〈福沢・福翁自伝〉
ちゃやおんな【茶屋女】
料理屋などにいて、酒の酌や遊興の相手をする女。
ちゃやぐるい【茶屋狂ひ】
茶屋遊びに夢中になること。「傾城買ひは申すに及ばず、—、小宿狂ひもせぬやうに」〈浮・色三味線・一〉
ちゃやこや【茶屋小屋】
「茶屋4」に同じ。「—の女中衆ではなし、商人家のお飯焚がそれでは済みません」〈滑・浮世風呂・三〉
ちゃやざけ【茶屋酒】
料亭・遊郭などで飲む酒。
ちゃやぞめ【茶屋染(め)】
麻地に藍を主色とし、糊置 (のりお) きの方法を用いて、花鳥・山水などを表す模様染め。寛永(1624〜1644)ごろに始められたといわれ、武家女性が夏の帷子 (かたびら) に用いた。
ちゃやつじ【茶屋辻】
茶屋染めの一種。麻地の帷子 (かたびら) に、藍染めにして模様を表し、刺繍 (ししゅう) を加えたもの。
ちゃやば【茶屋場】
歌舞伎などで演じる茶屋などでの遊興場面。
ちゃやぼうず【茶屋坊主】
客に茶をたてて出す店の主人。「是 (これ) は宇治橋の供養の時、茶を点 (た) て死ににせし、通円と言っし—なり」〈虎明狂・通円〉 [補説]頭を丸めていたためこういった。
ちゃやまち【茶屋町】
1 茶屋が軒を連ねている所。茶屋の多い町。 2 遊里。色町。