ぎょうせいばつ【行政罰】
行政法上の義務違反行為に対する制裁として私人に科せられる罰。刑法に定める刑罰を科す行政刑罰と、過料を科す秩序罰とがある。
ぎょうせいはん【行政犯】
行政上の取締法規に違反する行為で罪となるもの。→法定犯
ぎょうせいひょうかかんし【行政評価監視】
行政運営の改善・適正化を図るために、合規制・適正性・効率性等の観点から行政機関の業務の実施状況を評価・監視し、改善方策をとりまとめた勧告等を行う。総務省行政評価局の担当。
ぎょうせいふ【行政府】
⇒行政機関
ぎょうせいふふくしんさほう【行政不服審査法】
行政上の不服申し立てについて規定する法律。国民の権利の救済をはかり、行政の適正な運営の確保を目的とする。昭和37年(1962)施行、平成28年(2016)全面改正。国家賠償法・行政事件訴訟法と合わせて救済三法という。 [補説]本来、行政機関の行為に対して、国民が不服を申し立てる手続きを定めたものだが、国が地方公共団体の行政措置を不服として申し立てた事例もある。平成27年(2015)および平成30年(2018)に、沖縄県が、米軍普天間飛行場の移転先となる辺野古 (へのこ) 沿岸部の埋め立て承認を取り消した際、防衛省が、承認の根拠となる公有水面埋立法を所管する国土交通大臣に対して、審査請求および取り消し停止を申し立てた。
ぎょうせいほう【行政法】
行政の組織と作用に関する法の総称。特に、行政権の主体である国または地方公共団体と国民との関係を定める法規。
ぎょうせいめいれい【行政命令】
行政機関が行政上の目的のために発する命令で、法規としての性質をもたないもの。行政規則と同義に用いられる。
ぎょうせいりっぽう【行政立法】
行政機関が、その組織や行為の基準として定める規範や規則のこと。また、その規範・規則を定める行為。国民の権利・義務に関する規範である法規命令と、法規の性質をもたない行政規則とがある。法規命令には、政令・省令・内閣府令・規則などがある。
ぎょうせいきゅうさいさんぽう【行政救済三法】
⇒救済三法
ぎょうせいコスト【行政コスト】
企業会計の考え方に基づいて行政機関の財政状況を開示する財務書類の一つ。国・地方公共団体・特殊法人などの行政機関が行政サービスを提供するために消費した費用を示す。民間企業に適用される企業会計原則に準拠して計算されるため、行政機関の財務の健全性を現実的に評価することができる。 [補説]総務省が提唱する行政コスト計算書では、人にかかるコスト(人件費、退職給与引当金繰入など)、物にかかるコスト(物件費、維持補修費、減価償却費など)、移転支出的なコスト(扶助費・補助費・繰出金など)、その他のコスト(災害復旧費・失業対策費・地方債利子など)に区分される。