たつみあがり【辰巳上(が)り】
[名・形動] 1 言葉や動作が荒々しいこと。また、そのさま。「俺 (おら) が家はむかし代官だぞよ、と二言めには—に成りますので」〈鏡花・眉かくしの霊〉 2 声が調子はずれに甲高いこと。また、そのさま。「—のとんきょ声」〈浄・盛衰記〉 3 江戸深川の遊女や芸者の出身であること。「焼くはづさ—の小指なり」〈柳多留・一〇四〉
たつみげいしゃ【辰巳芸者】
江戸深川の芸者のこと。男装をまねて宴席で羽織を着たので、羽織芸者ともよばれ、意気と侠気 (きょうき) を売り物にした。→辰巳2
たつみことば【辰巳言葉】
江戸深川の遊里で用いられた言葉。吉原の「ありんす」に対して「ござんす」を用い、威勢のよさを売り物とした。
たつみよしひろ【辰巳ヨシヒロ】
[1935〜2015]漫画家。大阪の生まれ。本名、嘉裕 (よしひろ) 。自身の作品を、従来の漫画とは異なる手法であるとして「劇画」と名づけた。作品に「劇画大学」「劇画漂流」など。
たつみりゅうたろう【辰巳柳太郎】
[1905〜1989]俳優。兵庫の生まれ。本名、新倉武一。豪放な芸風で、島田正吾とともに新国劇を支えた。当たり役は「国定忠治」「月形半平太」など。
たつみしょうがつ【辰巳正月】
⇒巳正月