みやこのぼり【都上り】
地方から都へ行くこと。上京。「この人はじめての—にせしとかや」〈浮・諸艶大鑑・三〉
みやこばな【都花】
ミヤコグサの別名。
みやこびと【都人】
1 都に住んでいる人。都の人。「—とも覚えぬ事を仰せらるる」〈虎明狂・目近籠骨〉 2 風雅な人。「父に似ずうまれつき—にて、手書き、歌や文このみ習ひ」〈読・春雨・死首の咲顔〉
みやこふう【都風】
都会の風俗・習慣。「舞踏会や音楽会へも少し—が分って来たら連 (つれ) て行こうよ」〈露伴・風流仏〉
みやこぶし【都節】
日本音楽の音階の名称。半音を含む五音音階のことで、主に江戸時代の都会に発達した音楽に用いられる。明治中期に上原六四郎が命名。陰旋法。→田舎節
みやこぶしおんかい【都節音階】
近世邦楽に多く用いられる五音音階。洋楽階名のミ・ファ・ラ・シ・ドの五つの音からなる。陰旋法とほぼ同義。
みやこべ【都辺/都方】
都の方向。都のあたり。「—に立つ日近付く飽くまでに相見て行かな恋ふる日多けむ」〈万・三九九九〉
みやこへんど【都辺土】
都の周辺の地。「いや金若こそ狂乱して—を狂ひ廻るというた程に」〈虎明狂・金若〉
みやこほこり【都誇り】
都にいることで心がはやること。また、都の人であることを誇りに思うこと。「—にもやあらむ、からくして、あやしき歌ひねりいだせり」〈土佐〉
みやこほとり【都辺り】
1 都の近辺。「ある聖 (ひじり) 、—をいとふ心深くて」〈発心集〉 2 都の近辺に住んでいて見聞が広いこと。「下﨟 (げらふ) なれども、—といふことなれば」〈大鏡・序〉