ジョセフソンこうか【ジョセフソン効果】
薄い絶縁膜を挟んで二つの超伝導体を接合すると、トンネル効果によって絶縁膜を通して、まったく電気抵抗を受けない超伝導電流を生じる現象。
ジョセフソンそし【ジョセフソン素子】
ジョセフソン効果を利用した低温で動作するスイッチング素子。スーパーコンピューター用の超高速回路素子として開発研究されている。
ジョセフソンせつごう【ジョセフソン接合】
ナノメートル程度の極めて薄い絶縁膜を二つの超伝導体で挟み込むこと。トンネル効果によって電流が流れるジョセフソン効果が現れる。
ジョセフソンでんあつひょうじゅん【ジョセフソン電圧標準】
ジョセフソン効果を利用して得られる電圧の標準。ジョセフソン素子に周波数fのマイクロ波を照射すると階段状の電圧のステップが発生し、n番目のステップの電圧Vnは、Vn=nfh/2eと表される。プランク定数h、電気素量eは普遍定数であり、周波数fは極めて高い精度で得られるため、電圧の単位であるボルトを決定するための標準電圧を精確に定義できる。