出典:青空文庫
・・・ ステファン・ツワイクは伝記文学者として多くの仕事をしたが、彼の代表作「三人の巨匠」の中でもディケンズ研究は、最も重く評価されている。ディケンズの天才は、イギリスのみならず世界文学のほこりであるけれども、あれほどの彼の大天才もイギリス流・・・ 宮本百合子 「五〇年代の文学とそこにある問題」
ツワイクの「三人の巨匠」p.150○ワイルドがその中で鉱滓となってしまった熱の中でドストイェフスキーは輝く硬度宝石に形づくられた。○災厄の変化者、あらゆる屈辱の価値の変革者としてのドストイェフスキー。○彼は自己・・・ 宮本百合子 「ツワイク「三人の巨匠」」
・・・クルプスカヤ「レーニンの思い出」。ツワイク「マリ・アントワネット」。ストレチー「エリザベスとエセックス」など。〔一九四八年一月〕 宮本百合子 「でんきアンケート」
・・・個人の枠のなかで、どんなに詳細にそれを分析してみても、過去及びこんにちの現実にプラスすることが少いのは、ステファン・ツワイクのようなすぐれた伝記作者でも、フーシェをつまらなく書いたことでよく証明される。ツワイクはフーシェに個人的興味をよせす・・・ 宮本百合子 「なぜ、それはそうであったか」
・・・ ツワイクがドストイェフスキー論の中に言っているとおり、「ワイルドがその中で鉱滓となってしまった熱の中でドストイェフスキーは輝く硬度宝石に形づくられた。」 巨人の檻 バルザックは、徹底的に、雄渾に、執拗・・・ 宮本百合子 「バルザックについてのノート」