パスツールけんきゅうじょ【パスツール研究所】
パスツールによる狂犬病予防法の確立を記念して、1888年フランスのパリに設立された研究所。初代所長はパスツール。微生物・血清療法などの研究施設のほか医学校や病院も併設。
パスツールピペット【Pasteur pipette】
ガラス管の先端が細く引き伸ばされたピペット。上部に中空のゴム球をはめ、陰圧で吸引する。計量には向かず、微量の液体の採取や移動に用いられる。
パスツールフラスコ【Pasteur's flask】
首の部分が細長く、上下に大きく湾曲したフラスコ。19世紀にパスツールがフラスコにスープを入れて加熱処理したところ、空気の出入りはあるが、雑菌が細い管を通りにくいため、スープは腐敗を免れることを示した。生命の自然発生説を否定するこの実験に用いられたことで知られる。スワンネックフラスコ。白鳥の首フラスコ。
パスツールこうか【パスツール効果】
細胞や微生物による解糖や発酵が、酸素によって抑制される現象。酸素濃度が十分であると、好気的な条件でATPを消費するほうが大きなエネルギーが得られるためと考えられている。パスツールが発見。