パーキンソンびょう【パーキンソン病】
脳底部にある線条体などが変性し、ドーパミンが不足するために起こる疾患。手指の震え、筋肉のこわばりなどから始まり、徐々に進行して高度の運動障害がみられるようになる。中年以降に多い。英国の医師パーキンソン(J.Parkinson)が1817年に報告。指定難病の一つ。振顫麻痺 (しんせんまひ) 。 [補説]平成24年(2012)、家族性パーキンソン病患者の皮膚細胞からiPS細胞が作製され、患者に由来する神経細胞では酸化ストレスが増強され、ミトコンドリアに機能異常が生じていることが確認された。
パーキンソンしょうこうぐん【パーキンソン症候群】
安静時のふるえ、筋肉のこわばり、動作緩慢、歩行が小刻みで転びやすいなど、パーキンソン病に似た症状を示す疾患や状態の総称。パーキンソニズム。
パーキンソンしょうじょう【パーキンソン症状】
手足のふるえ・筋肉のこわばり・動作緩慢・歩行障害など、パーキンソン病でみられる症状の総称。多系統萎縮症など、パーキンソン病以外の疾患で現れることがある。パーキンソニズム。