くまさかがい【熊坂貝】
クマサカガイ科の巻き貝。貝殻は平たい円錐形で、殻径8センチくらい。非常に薄く、殻の上に他の貝殻や石などを固着させている。名はこれを熊坂長範が七つ道具を背負っているのに見立てたもの。房総半島以南の浅海にみられる。
くまさかごころ【熊坂心】
《熊坂長範のような心の意》盗賊の心。盗み心。どろぼう根性。「親のたくはへに—をおこし」〈仮・東海道名所記・一〉
くまさかずきん【熊坂頭巾】
⇒長範頭巾 (ちょうはんずきん)
くまさかちょうはん【熊坂長範】
平安末期の伝説的盗賊。奥州へ下る金売吉次を襲おうとして、美濃国赤坂(あるいは青墓 (あおはか) )の宿場で牛若丸に討たれたという。謡曲「熊坂」や浄瑠璃などに脚色されている。