われわれの現実のコミュニケーションにおいて、ただ一語だけで完結することはまれです。たとえば「権利(rights)」という言葉をとってみても、「知る権利(the right to know)」「忘れられる権利(the right to be forgotten)」などのように前に修飾語がついたり、「権利を行使する(exercise one's rights)」のように動詞と結びついたり、さまざまなつながりの中で用いられます。このようなつながり(コロケーション)を日本語で探り、それを英語でどういうかを示す発信型の辞書をねらうのがこのサイトの目標です。その意味で「和(→)英」にこだわりました。
また、利用者の役に立つか否かを念頭に置いて配列・表記などを行なうことにしました。
英語で発信する人々のみでなく、英語に興味をもつ多くの方のお役にたてば幸いです。

編者/長野格、中畑繁、David Martin、前田秀夫

ある名詞の前には、頻繁に現れる特定の形容詞があります。その形容詞を頻繁に修飾する副詞もあります。

例えばvery good idea(とても・いい・考え)と書けば、単語同士の結びつきが良く、実用性の高いこなれた英語になります。ところがgoodがwellでは不自然。

これがコロケーション、つまり「言葉の相性」のこと。実は多くの日本人に不足している知識で、英語が苦手意識のもとになっています。

無限の組み合わせが考えられるコロケーションですが、簡単な英単語を結びつけただけで、デキル感が急上昇します!一般的に英和辞典が多いなか、gooコロケーション辞典は和英にこだわりました。

日本語の慣用語句の意味を探り、ネイティヴ・スピーカーらしい語感の英語を書き、話すために。まずは、お好みの日本語1文字を引いてください。例えば「い」では1,500件以上の慣用語句がヒット。そこから「いあつする」【(人を)威圧する】=intimidate(someone)を選んで絞り込めば、「いあつする」すべての連語・コロケーションが探せます。

機械的に処理できない慣用語句を網羅したgooコロケーション辞典ですが、それもそのはず、2名の著名な英語本著者が、人の感性に訴える言葉の配列を念頭に、月1回の更新を重ねています。まさに読む辞典!ビジネス英語でも日常英会話でも、興味のある単語にまつわるコロケーションを楽しみながら読みすすめることで、表現力や翻訳力も高まる。まさに一石二鳥の辞典です。