たっ‐かん〔‐クワン〕【達観】例文一覧 4件

  1. ・・・真理追及の学徒ではなしに、つねに、達観したる師匠である。かならず、お説教をする。最も写実的なる作家西鶴でさえ、かれの物語のあとさきに、安易の人生観を織り込むことを忘れない。野間清治氏の文章も、この伝統を受けついで居るかのように見える。小説家・・・<太宰治「古典竜頭蛇尾」青空文庫>
  2. ・・・「実にどうも達観してるね。この小屋の中に居たって外に居たってたかが二千年も経って見れば粘土か砂のつぶになる、実にどうも達観してる。」その時俄かにピチピチ鳴りそれからバイオタが泣き出した。「ああ、いた、いた、いた、いた、痛ぁい・・・<宮沢賢治「楢ノ木大学士の野宿」青空文庫>
  3. ・・・従って女としてのそういう苦痛な生涯のありようから人間的な成長、達観へ到達する道は諦めしかなく、諦めということもそれだから女らしさといわれる観念の定式の中には一つの大切な要素としてあげられて来ているのである。 戦国時代ある大名の夫人が、戦・・・<宮本百合子「新しい船出」青空文庫>
  4. ・・・作者の主観に足場をおいて達観すれば、やがて、そのような主観と客観との噛み合いを作家としての歴史の底流をなす社会的なものへの判断で追究し整理するより、現象そのままの姿でそれを再現し語らしめようという考えに到達することは推察にかたくない。特に自・・・<宮本百合子「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」青空文庫>