だん‐ぼう〔‐バウ〕【暖房/×煖房】例文一覧 6件

  1. ・・・それらの内部には、独立した子供部屋があり、またどの室にも暖房装置は行き届いているであろう。そこに生まれ育った子供と、あの貧しい家に病んでねている子供とどこに、かわいらしい子供ということに変わりがあろうか。しかし、その境遇はこうも異なっている・・・<小川未明「三月の空の下」青空文庫>
  2. ・・・このようないろいろの騒がしい音はしばらくすると止まって、それが次の室に移り行くころには、足もとの壁に立っている蒸気暖房器の幾重にも折れ曲がった管の中をかすかにかすかにささやいて通る蒸気の音ばかりが快い暖まりを室内にみなぎらせる。すると今まで・・・<寺田寅彦「病院の夜明けの物音」青空文庫>
  3. ・・・そして、私のすぐ傍で暖房のうねうねの上に腰かけ、やはりその本の一冊を読んでいる彼女に向って断言する。 ――本当に、よくてよ。「お前」になってからなんか、調子があるわ。 我々の読んでいる本は、チェホフ全集第十巻「妻に送ったチェホフ書簡・・・<宮本百合子「シナーニ書店のベンチ」青空文庫>
  4. ・・・出来るなら、簡素なハーフ・ティンバーの平屋にし、冬は家中を暖める丈の、暖房装置が欲しゅうございます。 道路と庭との境は、低い常盤木の生垣とし、芝生の、こんもり樹木の繁った小径を、やや奥に引込んだ住居まで歩けたら、どんなに心持がよいでしょ・・・<宮本百合子「書斎を中心にした家」青空文庫>
  5. ・・・ 熱海ホテルでは暖房の工合がわるくて落付かないと云って、妹をつれ、宮の下へ行ったのだそうでした。翌十一日には、朝昼二回血尿とあり。父は自分の体の異和を益々感じたと見え「A・M・9発汽車ニテ直接慶応病院ヘ入院ス」と、やはり鉛筆で記入してい・・・<宮本百合子「父の手帳」青空文庫>
  6. ・・・ビルディングの暖房もずっと減ったり無くなったりするそうですから「寒帯ビル」も出現するそうです。そうしたら七十二歳の老人が主唱で更に「外套無し」を宣伝しはじめているというニュースが新聞に出ていました。 この間東北の或る地方へ旅行したひとの・・・<宮本百合子「二人の弟たちへのたより」青空文庫>