て‐うち【手打ち】例文一覧 3件

  1. ・・・この様を見たる喜左衛門は一時の怒に我を忘れ、この野郎、何をしやがったと罵りけるが、たちまち御前なりしに心づき、冷汗背を沾すと共に、蹲踞してお手打ちを待ち居りしに、上様には大きに笑わせられ、予の誤じゃ、ゆるせと御意あり。なお喜左衛門の忠直なる・・・<芥川竜之介「三右衛門の罪」青空文庫>
  2. ・・・そこで殿様は煩悶して家来を手打ちにしたりして乱暴するものですから幽閉されて、子供に殿様の位を譲って隠居させられてしまう。ところが隠居させられたら忠直卿の性格は一変して非常に寛大で愉快に笑う男になったので人はびっくりした。殿様はあんなに虫が強・・・<宮本百合子「幸福の建設」青空文庫>
  3. ・・・ ソバは変にニチャニチャして、ちっともおいしくありませんでした。手打ちソバなどたべさせぬひどいもの也。 十月十二日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 長野県上林温泉より〕 十月十二日 第十六信 九月三日に下さったお手紙は十日に・・・<宮本百合子「獄中への手紙」青空文庫>