あずまりゅう‐にげんきん【東流二弦琴】
八雲琴(やくもごと)を実用的に改良した二弦琴。明治の初め、初世藤舎蘆船(とうしゃろせん)が考案。主として家庭内で俗曲に使用された。
うきよ‐ぶし【浮世節】
寄席演芸の一。浄瑠璃・長唄をはじめ流行歌・俗曲などいろいろの音曲を取り合わせた三味線声曲。狭義には、明治中期に立花家橘之助が創始した流派をいう。
うた‐ざいもん【歌祭文】
近世俗曲の一。死刑・情死などの事件やその時々の風俗をつづった文句を、門付け芸人が三味線などの伴奏で歌って歩いた。山伏が錫杖(しゃくじょう)を振り鳴らし、ほら貝を吹いて、神仏の霊験を唱え歩いた祭文...
うたざわ‐ぶし【歌沢節/哥沢節】
俗曲の一種。端唄(はうた)を主にしたものに他の音曲を加味した曲風で、品格のあるゆったりした歌い方が特徴。寅派(歌沢)と芝派(哥沢)がある。両派を併せてよぶときは「うた沢」と書く。
うた‐ねんぶつ【歌念仏】
江戸時代の俗曲の一。念仏に節をつけて歌ったもので、のちに説経節などの文句を取り、鉦(かね)にあわせて歌う門付け芸となった。元禄年間(1688〜1704)に流行。うたねぶつ。
ぞくよう【俗謡】
[共通する意味] ★民衆の間で歌われている通俗的な歌。[英] a popular song[使い方]〔俗謡〕▽この歌は東北地方に伝わる俗謡だ〔俗曲〕▽三味線に合わせて俗曲を歌う〔流行歌〕▽戦後は...
りゅうこうか【流行歌】
[共通する意味] ★民衆の間で歌われている通俗的な歌。[英] a popular song[使い方]〔俗謡〕▽この歌は東北地方に伝わる俗謡だ〔俗曲〕▽三味線に合わせて俗曲を歌う〔流行歌〕▽戦後は...
ぞっきょく【俗曲】
[共通する意味] ★民衆の間で歌われている通俗的な歌。[英] a popular song[使い方]〔俗謡〕▽この歌は東北地方に伝わる俗謡だ〔俗曲〕▽三味線に合わせて俗曲を歌う〔流行歌〕▽戦後は...
かようきょく【歌謡曲】
[共通する意味] ★民衆の間で歌われている通俗的な歌。[英] a popular song[使い方]〔俗謡〕▽この歌は東北地方に伝わる俗謡だ〔俗曲〕▽三味線に合わせて俗曲を歌う〔流行歌〕▽戦後は...
おんがく【音楽】
[共通する意味] ★音による芸術。一定の方法によって音を結合、配列することで、美的な感情を起こさせるもの。声楽と器楽とに分けられる。[英] music[使い方]〔音楽〕▽音楽を流す▽音楽の授業▽...
おおつき‐じょでん【大槻如電】
[1845〜1931]漢学者。江戸の生まれ。磐渓の長男。文彦の兄。本名、清修。和漢洋の学に通じ、特に日本音楽に精通。著「舞楽図説」「俗曲の由来」「東西年表」など。
さっさ‐せいせつ【佐々醒雪】
[1872〜1917]国文学者・俳人。京都の生まれ。本名、政一(まさかず)。近世俳諧・歌謡の研究者。また、俳句結社「筑波会」同人として作句。著「連俳小史」「俗曲評釈」「修辞法講話」など。
どどいつぼう‐せんか【都都逸坊扇歌】
[1804〜1852]江戸後期の俗曲演奏家。初世。常陸(ひたち)の人。本名、岡福次郎。当時流行の都々逸節を改良して今日の曲調に定着させた。即席や謎解きも得意としたが、風刺性をとがめられて江戸を去った。