アタラクシア【(ギリシャ)ataraxia】
哲学で、心の平静・不動の状態。ヘレニズム時代の人生観。エピクロスはこの境地の実現が哲学の目標であると説いた。
あのくたら‐さんみゃく‐さんぼだい【阿耨多羅三藐三菩提】
《(梵)anuttara samyak saṃbodhiの音写。無上正等覚などと訳す》仏語。仏の悟り。一切の真理をあまねく知った最上の智慧(ちえ)。真理を悟った境地。
アパテイア【(ギリシャ)apatheia】
《パトスのない、の意》人間が情念や欲情に支配されないで超然として生きる状態。ストア学派は、この境地を生活の理想とし、哲学的訓練の目標とした。アパシー。→パトス
あん‐い【安位】
世阿弥の能楽論で、何事も余力を残して安らかに演じられる芸の境地。最高とする芸の位。安(やす)き位(くらい)。
あん‐じん【安心】
仏語。 1 仏法の功徳によって、迷いがなくなった安らぎの境地。 2 阿弥陀仏の救いを信じて、浄土往生を願う心。
画境
1〔絵に現れた境地〕the feeling [atmosphere/mood] of a picture [painting]2〔絵をかく心境〕画境に入るbe inspired to paint...
境
1〔場所〕無人の境を行くpass through an uninhabited area2〔境地〕恍惚境a trance/a state of ecstasy
境地
〔状態〕a state;〔心境〕a mental state彼はそういう境地に達していたHe had attained that state of mind.彼はついに新境地を開いたHe fin...
緊張
1〔心身が引き締まること〕(a) strain; tension緊張する be nervous [tense]; feel the strain緊張した面もち[声]a strained [ner...
枯淡
枯淡の simple but refined彼の芸は枯淡の境地に達したHis art has attained (the realm of) subdued refinement.
しんきょう【心境】
[共通する意味] ★心の状態。[英] a state of mind[使い方]〔心境〕▽受賞者に現在の心境を聞く▽あんなことをするとは、どんな心境なのだろうか〔境地〕▽独自の境地を開く▽悟りの境...
きょう【境】
[共通する意味] ★心の状態。[英] a state of mind[使い方]〔心境〕▽受賞者に現在の心境を聞く▽あんなことをするとは、どんな心境なのだろうか〔境地〕▽独自の境地を開く▽悟りの境...
きょうち【境地】
[共通する意味] ★心の状態。[英] a state of mind[使い方]〔心境〕▽受賞者に現在の心境を聞く▽あんなことをするとは、どんな心境なのだろうか〔境地〕▽独自の境地を開く▽悟りの境...
ねはん【涅槃】
[共通する意味] ★悟りの境地に入る、すなわち死ぬこと。[英] death[使い方]〔寂滅〕スル▽老師は九十歳で寂滅した〔遷化〕スル▽上人はこの地で遷化された〔涅槃〕▽釈尊(しゃくそん)涅槃の図...
きょうぐう【境遇】
[共通する意味] ★人が置かれている家庭、経済状態、人間関係、社会的な身分や地位などの状況。[英] circumstances[使い方]〔境遇〕▽父親の倒産で境遇が一変した▽貧しい境遇に泣く〔身...
いちじふせつ【一字不説】
仏法の真理は奥深く、言葉で言い表すことはできないし、言葉を通して得られるものでもなく、自ら体得することによってのみ悟ることができるということ。釈迦しゃかが悟り得た境地を説くにも、直接実相を説き尽くすことはできず、真理は一字も説いていないという意から。▽仏教語。「不説一字ふせついちじ」ともいう。
いっちょうじきにゅう【一超直入】
すみやかに迷いを超越して、ただちに悟りの境地に達すること。ひとたび迷いを超越したら、回り道をせず、一足飛びにそのものの中に没入すること。▽仏教語。「直入」はただちに悟りに入ること。
うんちゅうはっかく【雲中白鶴】
世俗を超越した高尚な境地にいる人。高潔な人。
くうくうじゃくじゃく【空空寂寂】
空虚で静寂なさま。執着や煩悩ぼんのうを除いた静かな心の境地。無心。転じて、何もなく静かなさま。また、思慮や分別のないさま。▽仏教語。「空」はこの世の有形・無形の一切のものは、固定した実体がないこと。「寂」はひっそりと静かな意。煩悩や執着のない静寂なあり方が本性であること。
けんしょうじょうぶつ【見性成仏】
本来もっている自分の本性・仏心を見きわめて悟ること。すべての人が本来的に仏であることが体感としてつかみうることをいう。▽仏教語。特に禅宗の語。「見性」は自己の本性を見きわめること。
いずみ‐きょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉(てりは)狂言」「高野聖(こうやひじり)」「婦...
いのうえ‐やすし【井上靖】
[1907〜1991]小説家。北海道の生まれ。新聞記者から作家となり、新聞小説、歴史小説で新境地を開いた。文化勲章受章。作「闘牛」「天平(てんぴょう)の甍(いらか)」「あすなろ物語」など。
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】
[1745〜1820]江戸中期の南画家。姓は紀、名は弼(たすく)。字(あざな)は君輔。備前池田家の支藩鴨方(かもがた)家に仕えたが、江戸に出て、詩や琴、絵を学ぶ。のちに脱藩して、各地を遊歴した。...
おりくち‐しのぶ【折口信夫】
[1887〜1953]国文学者・民俗学者・歌人。大阪の生まれ。号、釈迢空(しゃくちょうくう)。国学院大・慶応大教授。日本文学・古典芸能を民俗学の観点から研究。歌人としても独自の境地をひらいた。歌...
クラナッハ【Lucas Cranach】
[1472〜1553]《「クラナハ」「クラーナハ」とも》ドイツの画家。多くの肖像画・宗教画を制作。女性裸体画にも独特の境地を開いた。ルターの宗教改革運動を熱烈に支持した。